集団指導の良いところの一つとして、一人の先生の授業を、一度にたくさんの生徒が受講できるので、効率良く平等に学習できるということが挙げられます。なので、個別指導と違って、先生のレベルにばらつきがあったとしても、あまり問題になりません。しかしながら、生徒の頭に授業が入っているかを確認する必要があります。なぜなら、先生は授業の時点では、生徒がどれくらい理解できているかという点については、しっかりと把握できていないので、生徒が全く理解ができていなかったとしても、そのまま流れて行ってしまいます。 したがって、単元の問題を解けるか、テストで点数が取れているかを生徒自身でこまめにチェックする必要があります。先生が宿題やテストでチェックするはずですが、生徒の人数が多いと目が行き届かないので、生徒が自分でチェックするのが理想です。場合によっては、親も気にかけた方が良いでしょう。
集団指導の塾では、よくテストなどの順位を貼り出したりしています。それによって、闘争心が刺激されたり、目標設定がしやすくなったりするというメリットがあります。しかし、その塾に通っている生徒の学力を気にする必要があります。生徒数が多い塾ならば、学力によってクラス分けがありますが、小規模な塾だと、学力が同じくらいの生徒が集まる傾向がありますので、学力が低めの生徒が集まる塾内で1位だったとしても、模試の結果では全体の真ん中くらいだった、ということになります。逆に、生徒の学力が高い塾だと、いつも順位が下の方で自信が持てない生徒でも、模試では上位層に位置していたりします。
塾内の順位と、模試や学校の定期テストといった、塾以外での順位を確認することで、客観的に判断することも大事です。
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